2ntブログ
なんの穴かはナイショ
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2月なのに、暖かい一日だった。
柔らかな風が睫毛をくすぐり、おひさまは道行く人たちの冬物のコートの背中を汗ばませる。

もうすぐ春が来るんだ。

春はピンクを身に着けたくなる。買ったまま仕舞い込んでいたmiumiuの薄ピンクのパンプス、ようやく履けるわ。お洋服でピンクはあまり似合わないから、白いレースのワンピースでも買おうかしら。それにお気に入りのOPIの峰不二子ピンクのマニキュアを合わせて・・・ネイルに合う口紅も欲しいなあ。




そんなわけで、「尻尾男」をおつかいに遣りました。

ジェルネイルをしているわたしはマニキュアが塗れないから、代わりに尻尾男の爪にピンクのマニキュアを塗って。そんな変態と一緒にカウンターに行くのは恥ずかしいから、わたしは離れてこっそり見ていることにします。


「いい?これと同じ色の口紅を買って来るんだよ?」
デパートの一階、コスメフロア。普通の男の格好に爪だけをキュートなピンクに染めた尻尾男はコクリとうなずくと、覚束ない足取りでカウンターへ向かいます。
まともに歩けないのも当然でしょう、この変態尻尾男は自らの意思で、アナルに電動式のバルーンを仕込んでいるのです。もしくは、怯えているのかもしれません。もしもわたしを待たせ過ぎたり上手に買い物が出来なかったら、この場で思い切りぶたれるに違いないのですから。

不審な挙動で、尻尾男が店員のおねえさんに話しかけています。自分の手を見せて、なんとか説明しているのでしょう。ゴツゴツした手にピンクのマニキュアを塗った尻尾男に、店員さんは一瞬けげんな顔をしました・・・が、さすがはプロです。さっと素敵な笑顔の仮面を被り、数種類の口紅を見せてくれているようです。
しかし、尻尾男の隣でお買い物中のおねえさんは、物凄く冷たい目で尻尾男を見つめています。「なんなの、このヘンタイ!?」そんなおねえさんの心の声が聞こえてきそうです。

デパートのコスメカウンターでのお買い物は、意外と時間を要するものです。丁寧なアドバイスや包装、そして各カウンター共通のキャッシャーまでお会計に行く店員さんを待つ時間・・・その間尻尾男はチクチク突き刺さる冷たい視線に耐えなくてはなりません。ピンクの爪を晒したままで・・・

mac01.jpg

そうやって手に入れた、ピンクのリップ!
(こういうピンクをわたしは「峰不二子ピンク」と呼ぶ)

どう?ネイルの色とおんなじでしょう?こういうピンクのお爪にすると、尻尾男の手ですらきれいに見えちゃうのが不思議です。


(変態女装男会って・・・)

ご丁寧にも領収証まで貰ってきた尻尾男。
こんなのお願いする余裕まであったなんて・・・今度はもっと恥ずかしいことさせても平気かもね。


[ 2010-02-25 (Thu) 17:19 ]  
   Category:session