精神だけではなく、おまえの肉体のポジションもわたしの下。
ある日のダブルス、かわるがわるマゾをベッドにしながらの戯れ。
全身でわたしの重みを受け止め、全身でわたしの温もりを感じ、呼吸すらもわたしのにおいで封じ込められる。否が応でもわたしの存在を感じさせられる。
わたしも、おまえを感じているよ。緩やかに膨らんだり萎んだりを繰り返すおまえの生きている証を、だんだん熱くなっていくおまえの身体を。
ヒールをぐいぐい喰い込ませての厳しいトランポリンだって、耐えられるよね?だっておまえは、いつもわたしの下にあるべき存在なんだから。
くっきり残ったヒールの痕をさすると、おまえは「ああ・・・」と声を漏らした。解放された安堵から?ううん、肌に残ったわたしの痕跡が嬉しかったんだよね。そのしるしが無くなるまでは、おまえの身体はわたしに支配されていることを忘れられないよ。
「好きなプレイはなんですか?」と聞かれると、ついつい派手なプレイ(というか、体液プレイや人間性剥奪などの大きなジャンル)を挙げがちですが、地味に好きなのがHOM(Hand Over Mouth)です。手で口を塞ぐことですね。
単純に叫び声や呼吸を抑えるのはもちろん、立場の違いや主導権の在り処を示すためや「抗うことは許さないよ」というサインとして行うこともあります。
そういえば日本語では、この行為をズバリと表す言葉がありませんね。確かにこのプレイを名指しで希望するのは海外の会員さんが多いし、HOMのフェチサイトや動画なんかも簡単に見つかる。
なんでだろう、日本だと猿轡(ギャグ)のほうが人気なのかしら?それとも何もされないで耐え忍ぶのが好きなの?むしろ叫びたいとか?・・・これは研究の余地アリですね。
監禁・誘拐系ストーリー・プレイにはHOMが欠かせません。その際にはレザーやラバーのグローブを着けたくなるわね。
罵倒+HOMとか、スモーキング・プレイ+HOMとか、スパンキング+HOMとか・・・何かをしながら併せて口を抑え込むのが好き。手で口を塞ぐことによって、マゾの感じる惨めさや恐怖が増幅されているように感じます。そして、わたしの手のすぐそばで瞬く怯えた眼を覗き込むときに、わたしはこの上ない快感を覚えるのです。
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