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なんの穴かはナイショ
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最近、何度目かの新書ブームが来ています。

全く接点も興味も無かった世界に触れるのが好き。ぷらーっと本屋さんに行って、平積みの本を適当に買って出てくるのが楽しい。


暴力団 (新潮新書)暴力団 (新潮新書)
(2011/09/16)
溝口敦

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そんな感じで最近読んだこの本。

なんの気無しに読んだんだけど、様式美を大事にする彼らに「ある種のマゾヒズムを感じる」なんて書いてあったりして、びっくり。たしかにその恐怖やパワーや憧れで捩じ伏せる上下関係は、SとMの関係性に近いと言えなくもない。それにしても、SとかMとかいう言葉、一般的に使われるようになったよねー。


日本の暴力団のみならず海外のそういう組織にもほんの少し触れられている本書ですが、某国の「血を垂らした杯を交わす儀式」なんかはなかなかグッとくる感じで、わたしもやってみたいなと思いました。

物理的にわたしが体を張ってここまでしてやったんだから、絶対に裏切れないよね?わたしの血飲んだんだから、一生言うこと聞くよね?っていう。そういうわけのわからない力関係、わたしは大好きです。ヤクザお馴染みの指を詰めるのも一緒、義理を立てるからこそ迷わず(いや、迷うか)出来るんだよね?ほんとうは嫌でも、誰かに義理立てするためや自分を保つために身体の一部を差し出す・・・もはやロマンティック!


・・・そんな話を某マゾにしたところ、そのマゾはキラキラした眼で「七さんの奴隷になれるんだったら、指ぐらい余裕で詰めます!」とのたまった。

いや、そんな簡単に指失くしちゃ駄目でしょう・・・と思いつつ、ちょっとかわいいなと思ったのは内緒。指は大事にして欲しいけど、指を失くしてもいいと思うほどの忠誠心は大好き。マゾっておもしろいなあ。



それにしても「暴力団」て、凄い名称だよね。「女王様」も凄いけど。


[ 2012-05-08 (Tue) 01:44 ]  
   Category:よいこの読書感想文

わたしの本棚に仲間入りした、ちょっとヘンな本をご紹介します。

zasshi.jpg

「レース鳩」と「狩猟界」

以前養豚界という雑誌をくれた某マゾが、今度は狩猟とレース鳩の業界誌を持ってきてくれました。「鳩、譲ります」とか「実録・ナワバリ争い」とか・・・世の中にはまだまだ知らない世界がいっぱいあるのね。

「狩猟界」の最近あまり見ないレトロなフォントがかわいい。



heroine.jpg

「The ACTION HEROINE'S Handbook」

アクションヒロインに必要な知識がぎっしりつまったこの本は、異国のマゾに貰いました。「後ろ手に縛られたまま足技だけで応戦する方法」「立位の敵をグラウンドに持っていって絞め落とす方法」は女王様に役立ちそうなスキルだし、「5分でホットになる方法」「ミリオネアをひっかける方法」などは、日常をサバイブする女子が覚えておいて損はない情報と言えましょう。

heroine2.jpg

鞭の使い方は、ちょっとヘンだけど・・・




pierce.jpg

「PIERCING BIBLE」

これは自分で買ったもの。・・・怖い?


[ 2011-09-15 (Thu) 14:09 ]  
   Category:よいこの読書感想文

またしても豚とか家畜の話で恐縮なのですが、最近「世界屠畜紀行」という本を読みました。

わたし自身、「家畜プレイ」が大好きなのですが、先日某マゾとの会話の中で「四足の動物の屠殺に対して人はすごくナーバスになるけど、一方で魚の活作りなんかに対しての抵抗は少なめだよね、何でだろう」「やっぱり体温にシンパシーを感じるのかな」「だからこそ、豚マゾはいるけど魚マゾはいないのかもね」的な話になって、以前よりも深く家畜に興味を持っていたところ。そんな折に、この本を見付けたの。

世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)
(2011/05/25)
内澤 旬子

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食肉や毛皮の文化に対しては色々な考え方があると思うけど、わたしはお肉大好きだし、革やファーも「限定的に」好きだ。食べるためや装飾のために動物を殺すことを「かわいそう」だと思う人の気持ちはもちろん理解できるけど、わたし自身は「かわいそう」とは思わない。ただ、「ありがとう」と思う。せっかくだから美味しく頂こうと思っているし、大事に手入れして着ようと思っている。

わたしはもともと豚といういきものに興味を持っていていろいろ調べたりしていたのだけど、屠殺(この本の中では「屠畜」と表されています)や製革に関するデータや書物はそう多くない。

この本はドキュメンタリーとしては少し偏りがあるし、屠殺に関しての描写も非常にさらっとしているけど、世界の「文化としての食肉」を知るにはいい一冊だと思います。





ああ、また家畜に詳しくなってしまったわ!うふふ




[ 2011-07-21 (Thu) 18:55 ]  
   Category:よいこの読書感想文

自分が持っていないから、ついつい執着してしまう。

おまえのソコの感触を、わたしの足の甲が覚えている。ヒットしたときのたゆっとした重みを、圧迫されたソコの柔らかさと仄かに感じる芯みたいな強さを、衝撃を吸収してしまったかのように歪むその豊かな弾力性を。

おまえのソコの感触を、わたしの掌が覚えている。ふたつを擦り合わせたときの逃げるような軋むようなもどかしい感じを、強く握ると海の生き物みたいにギュウッと縮んで身を守ろうとするいじらしさを、逃げ場をなくすとさっきまでの柔らかさを失いただただ固く張り詰めるのを。


潰玉(かいぎょく)潰玉(かいぎょく)
(2009/09/11)
墨谷 渉

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女子に睾丸を潰されたい男子が主人公、な「潰玉」を読んでみました。

芥川賞候補にもなったこの作品、読んでいるだけで睾丸の仕組みにも詳しくなってしまうこと請け合いの玉潰し小説です。(「玉潰し小説が芥川賞の候補作になるなんて、いい世の中になりましたねえ」とは、わたしにこの本をくれた玉責め先生の談。確かに。)

しかしながらこのお話がSM小説と違うのは、潰すほうも潰されるほうも「相手が誰でもいい」ってこと。「誰かに睾丸を潰されたい男」と「誰かの睾丸を潰してみたい女」が偶然出会っちゃった。

わたし自身には、こういう「誰のでもいいから○○○したい」っていう欲求があまりない。睾丸は潰してみたいけど、それは潰したい相手がいるからだ。フィジカルでもメンタルでもソフトでもハードでも、まずは相手ありき。「こいつにおしっこ飲ませたい」とか「この人の身体をめちゃくちゃにしてみたい」とか、相手がいるから何かをやりたくなっちゃう。

「誰でもいい」方が、欲求としては純粋なのかもね。そういう純粋な欲求を、句読点少なめで鉤括弧なしで淡々と(個人的に大好きな文体)綴ったこの作品、玉潰しに興味のある方は是非。併録の「歓び組合」も面白かった。わたしはこっちの方が好き。


[ 2009-12-22 (Tue) 15:50 ]  
   Category:よいこの読書感想文