大人になって良かったなって思います。

ほんとうに切なくなること、頭が痛くなるくらい泣くこと、真剣に喧嘩すること、誰かを壊したいと思うこと、誰かを幸せにしたいと願うこと、後先考えずに遊ぶこと、子供みたいに笑うこと・・・すべて、大人になってから覚えた。子供のときには出来なかったことが、いまは出来る。


わたしがはじめてラシオラの門を叩いたあの時、わたしの欲求は「変態を見てみたい」ということに向いていた。いままで知らなかった性癖の人たちを見るのはすごく楽しかったし、そこに私が加わることによって起こるケミストリーも面白かった。

それからしばらくのブランクとその後の経験を経て、いまのわたしはもっとプリミティブに楽しむようになっている。目の前の生き物（時として生き物ですらないけど）をどうしてやろうかと、空腹の狼みたいに舌なめずりしながら考える。欲しいおもちゃをねだる子供みたいに、それを手に入れるために全力で頭と体を使う。自分の思い通りになったことを、本気で喜ぶ。


『女王様』を演じることもなくなりました。ただわたしがいて、目の前におまえがいて。それだけでSMなんだ・・・なんて、言い過ぎかな？うふふ