蒸し暑い日が続きますね。
夏は好きだけど(外ビール、ビキニ、お祭り、甘酸っぱい思い出・・・)、暑いのは苦手。毎晩の犬のお散歩でも、あまりの暑さに犬が入れるカフェとか飲み屋さんに立ち寄ってしまう今日この頃・・・(それで、飲んじゃうんだよね~)
(先日紫さまに撮っていただいた写真!)
夏本番に向けて、すこしお休みを頂くことになりました。
通常のスケジュールに変更がある日は、下記の通りです。
7月1日(木) 13:00~19:00
7月2日(金) お休み
7月5日(月) お休み
7月6日(火) お休み
予約をお断りしてしまった方、これから予約を考えていた方、ごめんなさいね。代わりに・・・と言ってはナンですが、土曜日に臨時出勤します。
7月10日(土) 16:00~LAST
7月31日(土) 17:00~LAST
「たまには土日も出てくださいよ!」って言われることも多いわたくし。お休みの日にしか来れないM男君もいるもんね。たまにはM男孝行でもしようっと。
それと最後にもうひとつ。
明日6月30日は、アマルコルドで「ダブル・ナナ・ナイト」!!!
このままのプランで行くと、明日は「女王様っぽくない夜」になりそうです、うふふ・・・
先日「魔女の宅急便」のDVDを買って、久しぶりに観たんだけど・・・
「まじょたく」を観てないひとにはなんのことやら分からないだろうから読み飛ばしてください。
魔女の宅急便 [DVD] (2001/06/08) 高山みなみ佐久間レイ 商品詳細を見る |
宅急便の仕事の枠を超えてまでお手伝いしたパイ作り、それは孫に温かいお料理を届けたいというおばあさんの気持ちに心動かされてのことだった。
トンボとの約束の時間に間に合わないかもしれないのに、雨の中必死に出来上がったパイを届けに飛ぶキキ。おばあさんの気持ちを無駄にしたくないから。おばあさんのパイを喜ぶ孫娘の顔を見たかったから。
なのに、届けたパイを見た孫娘はこう言った。
「またおばあちゃんからパイが届いた~、わたしコレ嫌いなのよね!」
・・・このシーンを観て、子供だったわたしは言葉にできない不思議な気持ちになったものです。「かわいそう」でも「むかつく!」でもない微妙な気持ち。でも、大人になって見返していま、その気持ちの正体がわかった。
報われないって、イイ!
一生懸命やれば叶う!みたいなのが子供のころから嫌いだった。つれない女に献身的に尽くして最終的に愛を勝ち取るとか、必死に頑張って大きな変革をもたらすとか、そういう美談が嫌いだった。
だって一生懸命やるのって、自分が気持ち良いからでしょ?
こうしたら喜んでくれるだろうとか、自分はこんなに頑張っているんだから褒めてくれるだろうとか、そんなのは相手のことを考えない自分勝手なエゴに過ぎないんだ。
それでも報われたいのなら、ひたすら尽くして待ちなさい。
振り回されても、酷い目にあっても、無視されても、嫌われても、ひたすら自分を犠牲にして耐えなさい。自分の気持ちよさがなくなってしまうほど、その身を削って尽くしなさい。運がよければ求めるものを手に入れることが出来るだろうし、叶わなかったらそれまでの話。
・・・こんなこと書いたけど、わたしは魔女の宅急便が大好きです。
おいしい干し桜海老をいただいたので、ごはんに炊き込んだりお浸しに入れたりしながらモリモリと食べている。
先日桜海老と青菜を炒めてカルシウムたっぷりの一品を作ろうとしたところ、手元を誤って大量の桜海老をぶちまけてしまった。入れるつもりだった量の10倍くらい。
パチパチと油が跳ねるフライパンの上に、こんもりと山をなすピンクの桜海老たち・・・呆然とそれを眺めているうちに唐突に思った。
「あ、わたしこんなにたくさんの生き物を口にしてるんだ!」
その重さに、しばし愕然とした。動物大好きだし虫も殺さないわたしなのに、食べる事に関しては慈悲の心を忘れている。普段はそんなこと考えないでおいしく食べているけど、わたしが口にしているのは「生き物」なのだ。わたしに食べられるために殺され、噛み砕かれ、お腹の中で溶かされ、わたしの血や肉の一部となり、そして残りカスはなんの有難みもなく(わたしにとっては)排泄される。
慈悲や罪悪感を忘れてしまうという意味では、SMも然り。
先日、わたしの飼っている豚の目の前で、とんかつを食べてみた。
「この間までおまえと同じ畜舎にいた子よ、脂の質があんまりよくないわねぇ、餌とか育て方変えなきゃ駄目かしら。いい豚肉は人間に食べてもらえるけど、このレベルだったら犬の餌がいいところね。・・・まあ、どうしても駄目なら革取るのに使ってもいいかもね。皮膚を剥いで、毛を取り除いて、なめして・・・それでおまえもようやく人間の役に立てるのよ?豚革はね、靴の中底に使ったりするのよ。殺されてなお、わたしに踏みつけられるなんてかわいそうねえ、あははは!」
とんかつをもぐもぐと咀嚼しながら、怯える豚に言い放つ。臭いとか卑しいとか言いながら興奮したし、豚革は硬くて嫌いだとか馬鹿だから嫌いだとか言いながら高揚感を覚えた。
本物の豚はかわいくて大好きなのに、そんなこと忘れて酷いことが言えちゃう。
動物大好きだけど、食べるし革のハイヒールも履く。
人間大好きだけど、めちゃくちゃに貶めるし蔑む。
常に忘れないのは難しいかも知れないけど、これからは動物には「ありがとう」って思うことにしよう。革のブーツも手入れさせて大事に履こう。おいしく食事をいただいたら、最後の残りカスまでもを・・・マゾの餌として有効に活かそう。
思い余って本屋さんでバイトしてたくらい、本は大好き。
好きな本もたくさんありすぎて書ききれないので、とりあえず「いままでで一番読み返してる本」を紹介しようと思います。
ぢん・ぢん・ぢん (1998/07) 花村 萬月 商品詳細を見る |
まさしく本屋バイト時代に買った、花村萬月の「ぢん・ぢん・ぢん」。
わたしの持ってる文庫版は上下巻に分かれているんだけど、ある日のバイト終わりになにげなく上巻を買って帰り、あまりの面白さにその夜のうちに全部読みきってしまって、我慢できなくて24時間営業の書店に下巻を買いに走ったという・・・他の花村萬月作品にはそんなにハマらなかったのに不思議。
とにかく出てくる人がみんな人間臭い。ズルいし、弱いし、醜い・・・けどそこが、美しい。
マクベスじゃないけど、「きれいはきたない、きたないはきれい」なんだ。そしてそういうのが好きだから、きっとSMも止められないんだろうな。
失恋で落ち込んでる友達には押し貸しするし、誰かの入院のお見舞いにもこれを持っていくし、遠くに住む母の飛行機のお供にもこれを渡した。とにかくわたしの周りの人は全員これを読まされてると思う。
もしも無人島に三冊の本(一冊じゃ足りない!)を持っていけるとしたら、これと「悲しみよこんにちは」と「北回帰線」にしようと思います。実際南の島への旅行には、この組み合わせで持って行ってます。
「ミキサーでペースト状にすり潰した料理を目隠ししたままスプーンで一匙食べ、それが何の料理だか当てるゲーム」っぽいものをテレビでみた・・・気がする。
うろ覚えだから、もしかして違った趣旨のゲームだったかもしれないけど、確かに視覚と食感を奪われたら何食べてるのかわからなくなるかもね。
そんな話をしていて、じゃあやってみようかということになった。
その名も「咀嚼したものを当てるゲーム」!
(そのまんま・・・)
目隠ししたM男を転がしておいて、わたしはあらかじめお皿に移しておいた食べ物(パッケージなどの音でばれないようにね)をそっと口に運ぶ。静まり返った部屋の中にたまに咀嚼に伴うカリカリとかポリポリとかいう音が響き、わずかなヒントも逃すまいと、M男は残された聴覚を必死に研ぎ澄ませる。
小さい頃母に「噛まないと消化に悪いから、30回は噛んでから飲み込みなさい」なんて言われていたけれど、30回どころか200回は噛んだソレはわたしの唾液と混じり合い、ペースト状を超えて液体に近づいている。
(ほら、口開けて)
口の中がいっぱいなわたしは喋ることができない。視界を奪われて心許なさそうなM男の口を強引に開かせると、固形物のほとんど残らない、わたしの体温で温まったとろとろの液体をそこに流し込む。
生ぬるい液体を口の中で転がして、M男は必死に味を探っているようだ。僅かに残る固形物の歯ざわり、鼻に抜ける風味、それぞれの食材の味の痕跡・・・さあ、わかったかしら?
回答権は、一問につき二回。わからなかったら罰ゲームだからね?
今回は二問出題したのですが、両方とも不正解でした。
しっかり受けてもらったよ、罰ゲーム。一問不正解につき、あまり得意ではない一本鞭を100発。二問とも不正解だったから、しめて200発の一本鞭。
彼が「蕎麦?おいなりさん?」と言った物は実は「たこやき」。意外とわからないものなんだね~。もう一問は・・・今度誰かにやるかもしれないから、内緒!
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