思い余って本屋さんでバイトしてたくらい、本は大好き。
好きな本もたくさんありすぎて書ききれないので、とりあえず「いままでで一番読み返してる本」を紹介しようと思います。
ぢん・ぢん・ぢん (1998/07) 花村 萬月 商品詳細を見る |
まさしく本屋バイト時代に買った、花村萬月の「ぢん・ぢん・ぢん」。
わたしの持ってる文庫版は上下巻に分かれているんだけど、ある日のバイト終わりになにげなく上巻を買って帰り、あまりの面白さにその夜のうちに全部読みきってしまって、我慢できなくて24時間営業の書店に下巻を買いに走ったという・・・他の花村萬月作品にはそんなにハマらなかったのに不思議。
とにかく出てくる人がみんな人間臭い。ズルいし、弱いし、醜い・・・けどそこが、美しい。
マクベスじゃないけど、「きれいはきたない、きたないはきれい」なんだ。そしてそういうのが好きだから、きっとSMも止められないんだろうな。
失恋で落ち込んでる友達には押し貸しするし、誰かの入院のお見舞いにもこれを持っていくし、遠くに住む母の飛行機のお供にもこれを渡した。とにかくわたしの周りの人は全員これを読まされてると思う。
もしも無人島に三冊の本(一冊じゃ足りない!)を持っていけるとしたら、これと「悲しみよこんにちは」と「北回帰線」にしようと思います。実際南の島への旅行には、この組み合わせで持って行ってます。
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