このランジェリーは、ひとりでは身に着けることが出来ない。
おまえに手伝ってもらわなければね。
・・・駄目だよ、そんなに手を震わせていては。
こんなにピュアなランジェリーを着けたのに、いまからおまえに酷いことをするの。
私の手には、この姿にそぐわない無骨な道具が握られている。
なにをして遊ぼうか。
着けるのを手伝ってくれたお礼に、まずは匂いを嗅がせてあげようか。
でも、せっかくの私の姿が見えなくなっちゃうわね。
ほら、今のうちにしっかりと、私のこの姿を焼き付けておきなさい。
写真では白く見えますが、実際は淡くてちょっぴりレトロなピンクの3点セット。
ほんとうは全身の着用写真を載せようと思ったんだけど、あまりにもエロかったので自粛します・・・
こんなに甘いランジェリーでいじめるのも、いいよね。
その脚フェチくんは、足の匂いや形やハイヒールには関心がない。
足にスリスリすることにも、踏みつけられることにも興味が無い。
ただひたすら「黒いパンティストッキングの足(それもふとももの半分くらいから上は含まず)に攻撃される」ことに興奮を覚える面白いフェチくんだった。
バレリーナのようにピンと伸ばした爪先で、彼の体のあらゆるところを小突く、蹴っ飛ばす、撫でるように擦る、立たせた彼の顔面にハイキックを入れる、そしてふくらはぎの筋肉に意識をやりながらの首4の字、胴を締める、膝に挟んで締め上げる、彼の首に足を置いてギュウギュウと壁に押し付ける・・・
思いつくこと全てをやり切ったプレイの後、彼はしみじみこう言った。
「こんなにイメージ通りにやってもらったのは初めてです。七さんの身体の柔らかさも最高です。ただ・・・」
「僕はもっと薄いストッキングが好きなんです!」
そういうと彼はおもむろにPCを取り出し、いくつかの画像を私に見せた。ほとんど肌の色が透けている、シアーな黒ストッキングの脚、脚、脚・・・
「ほら、黒いストッキングなのにここの血管が透けてるところなんてたまらないでしょ!」
熱く語る彼を見て、フェチってスゴイなあと胸を打たれたわたし。
これだからフェチプレイは面白い。
そんな熱い思いに応えるべく、探しましたよ。
デパートをハシゴし、輸入物も通販で手に入れて失敗を重ね(わたしには大きすぎる)、シオラーズからの情報も頂き、ようやく見つけたのがこちら。
どう?写真だと黒いストッキングには見えないでしょう?
試した中ではいちばんシアーだった、LANVINのものです。もしも同じフェチの人がいたら、心に留めておくと良いと思います。
今後も熱いフェチ君は大歓迎。
熱い思いにはこちらも本気で応戦します。
男と靴は、お気に入りほど早く駄目になる。
酷使しすぎるのね。
履き込んで使い込んで私に馴染んで、馴染んだら一層お気に入るから利用頻度が増えて、そして気付いたときには磨り減って駄目になっている。
私は気に入ると、しつこいんだ。
そんなわけで、おニュウのプレイ用シューズです。
高めのピンヒールとエナメルに打ち込まれたスタッズが素敵な一足。
普段履きのパンプスと最近お気に入りのM男も、酷使しすぎてそろそろ擦り切れそうだから何とかしないとなあ。
靴も続けて履かずに休ませろって言うもんね。
男子もそうやって扱わなきゃね。
空調の整った、快適で清潔なホテルの室内。
私はひとりのんびりと、雑誌を眺めていた。
よく冷えたビールと座り心地の良いソファ、ごく小さな音で流れる美しい音楽も相まって、私はとてもリラックスしていた。
・・・この気障りさえなければ、パーフェクトなのに。
ハイヒールの足を乗せているオットマンがまた、プルプルと小刻みに震え出したのだ。
私は片足を浮かせると、踵落としの要領で勢いよく振り下ろす。
鋲付きのハイヒールの踵が、その肉製のオットマンに食い込んだ。
オットマンのくせに生意気にも叫び声まであげているようだけど、口に履き古しのストッキングを詰め込まれているせいで「ウグーッ」というくぐもった音しか出ない。
こうして定期的に蹴ってやらないと駄目なんだもん。
ほんとうに出来の悪いオットマンね。
その時履いていた、お気に入りのルブタンのハイヒール。
そういう用途じゃないと思うけど、いいところに鋲がついてます。
わたくしは母に、とても厳しく躾けられました。
家から学校、学校から塾、塾から家までは送り迎え付きで遊びに行く時間はなかったし、大学に入ってからも、19歳で家を出るまで休日の門限はなんと午後六時!
そんな早くに帰って何をするかというと、せっせとさやえんどうの筋を取るお手伝いをさせられたりしていたわけです。
漫画や雑誌はもちろん買ってもらえなかったので、幼い頃から読むのは小説や伝記ばかりだったし(それが後にいまの変態につながるわけですが)、嫌いなピアノやフルートのお稽古もさせられてたし・・・ああ、思い出すだけで退屈な、わたくしの未成年時代!
そんなわけで私はいま、遅過ぎる反抗期の真っ最中なわけですが(笑)、母から厳しく言われていたことで感謝していることもあるのです。
立つときは膝をきちんと伸ばすこと
格好良く歩くこと
きちんとした靴を履くこと
そして美しい靴は美しく履きこなすこと
あんなに母に教え込まれていたのに先日のウォーキングレッスンで反省するくらいですもの、正しく歩くことって、ほんとうに難しい。
でも、子供の頃から多少なりとも気を配っていたおかげで、私はまっすぐで程よく筋肉のついた足(某M男曰く「イタリア人の膝下と、わがままな太腿」。なんだそれ)をキープしているのです。
話が長くなってしまいましたね。
新しい靴の自慢をしようと思っていたんだった。
(おパンツが・・・!)
プレーンな本革ブーツです。
膝にかかる長さと、柔らかなレザーがお気に入り。
ほんとうは普段履きにしようと思っていたんだけれど、これを履いてM男の顔をオットマンにすることを想像したら盛り上がってしまって・・・プレイ用に決定です。
フィット感も素敵でしょう?
その他にもおニュウの靴(増えすぎて納まらないくらい!)はあるので、ちょこちょこ紹介して行こうと思います。
「素敵な靴は、素敵な場所に連れて行ってくれるのよ」
とは母の言葉ですが、母は毎年私の誕生日に美しい靴を贈ってくれます。その中にはたまにプレイで使っているものもあるのですが、まさか「素敵な靴が連れて来てくれた素敵な場所」が私にとってはSMだったなんて・・・。
いい場所に連れて来てもらったなぁ。