【黒い繭】
真っ黒なその物体は、ちゃんと生きている。
微かに聞こえる呼吸の音と、それに伴って震える身体・・・それだけがおまえのバイタルサイン。
僅かに露出したこの部分さえ塞いでしまえば、おまえの生は終わってしまうよ。おまえの感覚の全てが集まっている、この部分。四肢の自由を奪われたおまえに、抵抗なんて出来るはずが無い。おまえが生きるか死ぬか、それはわたしに握られているの。おまえの運命の全てがわたしの手に握られていることに、わたしは興奮を覚える。
・・・わたしの手で、終わらせてやろうか。
でも、わたしはそれをしない。わたしの大切な玩具を、まだ失くしたくないから。終わらせることなく、じわじわといたぶってやるの、ずっと。
顔には鼻を避けてサラシを薄く巻き付け、更にプラスティック・フィルム+ボンデージテープでの厳重拘束。
何で顔にサラシ巻いてるかって?それはこの後、顔を濡らすからよ。濡れた布が呼吸するたびにピタッと張り付いて、下手したらほんとうに死んじゃうわね(人ごと)!ちなみに鼻を開けてるのは呼吸確保のため・・・ではなく、匂いを嗅がせてやるためです。
プラスティック・フィルム単体でのマミーももちろん好きだけど、たまにはこうやって真っ黒にしてやるのもいいわね。
ちなみにボンデージテープは「肌や髪に貼り付かない」というのが持ち味であって、こういう使い方をするのならば普通の粘着性のビニールテープの方が拘束感があって良いかも(って、巻いている最中に思った)。
繭に捕らわれるような、この感覚。無力さを味わいたいのなら、トライしてみればいいんじゃないかな。
【サラシミイラの成れの果て】
おまえの皮膚感覚でさえも、わたしにとっては邪魔なものなのです。
決してセンシュアルではない肌触りの無機質な木綿で全身を覆われたおまえは、もはや人間ではないものになってしまった。ほんのわずかな動きですら、きしきしとしたサラシの感触で封じ込まれてしまう。
その無機質なおまえを、わたしの有機的な感触とにおいで責め立てる。クリーンな白い布は、そのうちわたしの穢れをひたひたと吸い込んで、おまえを責め抜く凶器に変わる。
ねえ、おまえもう、逃げられないよ?
全身にわたしの悪意を纏って、そこから逃げられないまま絶望の淵に追いやられるしかないんだよ?おまえのからだとわたしの匂いが混じり合って同化してしまうまで、わたしは責めることを止めない。だっておまえ、わたしに侵されるために生かされているんだもん。そしてわたしは、おまえを侵すために生きているんだもん。
【全身ストッキングまみれ】
メーカーもデニールも色もバラバラのストッキング・・・そりゃそうよ、全部わたしの穿き古しだもの。わたしのにおいの染みついたそのストッキングに、おまえを閉じ込める。
脚には、滑らかな肌触りのウォルフォード。着圧効果の高いストッキングは脚の部分を切り取って、ペニスを押さえつけるように履かせる。上半身にはイタリア製の薄いパンストとやや厚手のタイツを重ね、そして顔には・・・何日も穿いてにおい付けした、とっておきのパンストを被せる。
全身をわたしのにおいの薄い膜で覆われてしまったわね。興奮の淵でかいた汗はストッキングに遮られて乾くことを知らず、恐怖に喘ぐたびに必然的にわたしのにおいを肺の奥深くに吸い込むことになる。
そこまで身体を拘束しているわけではないけれど、心は強く拘束されちゃったみたいね。
【萌えるゴミ】
プラスティックフィルムで全身をみっちり拘束した後に、更に超特大ポリ袋に詰め込む。
身動きも取れずに袋詰めにされて床に転がるおまえ、まるでゴミみたいね。袋の口を結んでしまえば、ほら、おまえの人間性などすっかり消えてなくなってしまう。
もがき苦しみ喘げば喘ぐほど、袋の中の酸素は薄くなり、そして薄い酸素を懸命に取り込もうと呼吸をすればするほど、袋の中はおまえの呼気と汗とでじっとりと湿りより一層おまえを苦しめる。
勝手に被虐の淵に落ちるおまえを見下ろして、わたしがどうしていたかって?
よりおまえを苦しめる為にほんの少しのいたずらを施しながら、あとは畜生以下に堕ちてゆくおまえを眺めてニヤニヤと笑っていただけ。それにしても・・・ゴミを眺めて興奮するなんて、わたし一体どうしちゃったのかしらね。
P.S.
先日はありがとう&ごちそうさま。
なんだかバタバタしてしまって申し訳なかったわね。今度また、ゆっくり飲みましょう。
【着衣マミー・マリネの作り方】
顔だけが出るように、頭の先から爪先までをしっかり巻き上げる。
長時間の拘束を想定して、あまり強いテンションがかからないように、そのぶんかなり分厚くフィルムを巻いてある。触ってもすぐには体温を感じられないくらいに厚く、硬く・・・まるでなにかの繭みたい。
身動きひとつ取れないおまえの顔の上に跨る。そのままわたしが放つ熱い液体は、プラスティックフィルムの中でじわじわとおまえを浸していく。髪の毛を伝い、首筋を濡らし、そしてフィルムとおまえの肌の間のTシャツを色濃く染め上げながらぐっしょりと重く湿っていく。
そのために、着せたまま拘束したの。おまえをわたしの体液でマリネしてやるために。