ねえ、ねえ、気持ち良いでしょ?
ふたりっきりの部屋の中には、おまえの切実な吐息とわたしの甘い囁きだけ。もう、駄目です・・・うわずったおまえの声と惚けた顔が、一層わたしを興奮させる。そう、もっと感じなよ。頭がおかしくなるくらいに気持ち良くなりなよ。おまえの好きなことだけしてあげる。そうしておまえがズブズブに快楽に狂った頃に、わたしはおまえの耳元でこう囁く。
・・・次 は わ た し の 番 ね。
「飴と鞭」という言葉ってそういえばSM用語ではないんだよなと思い出すのと同時に、これほどSM的にしっくりくる言葉もないよなーとも思う。ベストな飴と鞭のバランスは人によって違うし、実のところ飴だけ欲しい人も鞭だけ欲しい人もゴロゴロいるにも関わらず、それでもSMには「飴と鞭」のスタイルが欠かせないのだ。
痛いのが苦手なわたしですら受けられる超ソフトなバラ鞭を数発受けた(鞭)後に「頑張ったご褒美に七さまのおっぱい見たいです」(飴)とのたまうマゾもいるし(見せないがな)、死の一歩手前のほんとに酷い目にあわされた(鞭)後に更にハイヒールでぎゅうぎゅう踏まれてつけられたヒールの痕をさすりながら「ああ、幸せですう〜」(飴)とニコニコするマゾもいる。程度は違うけど、何かに耐えた後にご褒美として好きなことしてもらえるっていうのが普通だと思う。
最近のわたしのマイブームのひとつに「最初にそのマゾの好きなことをガッチリやる」というのがある。極限までそいつの気持ち良いことをしておいて、その後に地獄の底に突き落とす。そのときの、絶望的な顔が大好き。
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