最近頑張ってセルフィーを始めたのですが、いかんせんセンスもなければそもそも撮る習慣もないから忘れちゃう。アナログにんげん七です、こんにちは。今度櫻子ちゃんにでも自撮りを教わろうと思います。
先日ようやく完結した妄想小説「その棘は消えない」(第一話、第二話、第三話)、あれ、ベースは実話なのですが。長いことSMが好きで触れていると、色々なことがあるよねえ(しみじみ)。・・・なんて話をしていたら、ある」マゾがポツリ「もっと七さんのやってきたSMの話が読みたいなあ」。
いつの頃からか、セッションの内容を詳しくここに記すことがあまり好きではなくなりました。あのセッションはわたし達ふたりのものだし、それに文章にしてしまうと嘘になってしまうような気がして。あの熱を、空気感を文章にしたくなかったというか、できなかったというか。
でも改めてこの話を書いてみると、当時のことを思い出して自分でもワクワクしたし、今だったらもっとこうするだろうなっていう妄想も広がって楽しかった。喉元過ぎているせいかもしれないし、あくまで脚色された文章だということが良かったのかもしれませんね。
そんなわけで、印象深い過去のセッションやSMやマゾについて、書いてみようと思います。当時ブログへの掲載許可を貰っている、もしくは今も会っているマゾには確認の上、あくまで脚色有りのわたしの「妄想小説」としてね。【Reminiscence of sessions】シリーズ、そんなに筆が早い方ではないのでボチボチになりますが、お楽しみに!
[ここから私信]
ドロドロのKへ
8月にそちらに行く機会があるかも、詳しくはオフィスにメールしてみてね。
「硬くしたら駄目」「もしも硬くなってしまったら、何でも私の言うことを聞く」私が一方的に押し付けたルールのこのゲームに、キミが負けるのはすぐだった。赤いペディキュアの私のつま先を口に含みながら私の見ている前で自分でさせられて、果てた後のキミの顔ってば!
目の前にいるのはもう嫌な男ではなかった。ただの私の玩具。誰も観ていないフランス映画だけが、キミが堕ちる瞬間を見ていた。
あの夏は、楽しかったわね。
念入りな足と脚へのマッサージ、汗で汚れた足の指の間を一本一本舌で掃除すること、そうすることで股間を硬くすること、そしてそれを足で弄ばれて気持ちよくなること…私が教える全てにキミは夢中になった。少し夢中になり過ぎたのね、キミがそのドキドキを恋と間違えて私に執着するようになって、面倒になった私はキミを棄てた。知ってる?あれは恋なんかではなくて、ただのマゾとしてのときめきだったのよ。それに自分で気付くにはキミのマゾとしての自覚は薄かったし、私はそれを教えるのが面倒だった。
今日はね、少し嫌なことがあったから呑み直したくてここに入ったの。たまたま通りかかったこのバーの、たまたま押したドアのすぐ近くに座っている男。
目が合って、視線が下に…薄いシフォンのミニスカートから覗く私のふとももから、ベージュのエナメルのハイヒールのつま先までをじっと見て、そして驚いた顔のキミともう一度目が合った。そう、キミがあの夏の間なによりも見続けていたこの脚と足。そして、私があの夏の間見続けた、キミのその熱に浮かされたような目。
あれから何年経ったかしらね?無意識に脚を見てしまうところを見ると、キミの心に残した棘はまだ消えていないみたいね。あれから私の脚を思い出して自分でした?誰かとセックスするたびに足を舐めたくて、でもできなくてもどかしい想いをした?それとも誰かに告白して脚と足で虐めてもらった?
ああ、さっきの嫌なことなんて忘れてしまった。あの夏の夜のように、今夜もキミに一杯のお酒をご馳走になって帰ろう。その前に、今夜は私からキミに聞くわね、また会えるかな…って。
最近、新しくシオラに入会した海外の方とセッションする機会が続きまして。
はじめてセッションする際には「なぜSMに興味を持ったの?」というお話をすることも多いのですが、何人かのマゾの口から「ナミオハルカワのアートを見て・・・」という返答がありました。
(これはわたしが資料用に持ち歩いている春川ナミオファイル)
春川ナミオの描く世界観がだいすきです。
自分の愉しみと快適さだけのために、男を使う。悠然と。ふてぶてしく。豊満な肉体と、余裕の表情。わたしがSMを好きな理由の、最もプリミティヴな部分を煮詰めたようなこの世界観。
SMに触れた経験もバックグラウンドも違う人たちにもしっかりと伝わるんだなあと感慨深かったです。
ああ、顔面騎乗したいなあ。
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