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なんの穴かはナイショ
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何度かセッションを重ねるうちに、相手がかわいくて仕方なくなってくる事がある。
私の言いつけは守れないし、すぐに弱音を吐くし、自分自身をコントロールすることも出来ないし、すぐ変な汁垂らすし・・・どうしようもなく駄目なヤツなんだけど、そこがかわいくなってきちゃうのだ。くしゃくしゃに丸めて食べちゃいたくなる。

しかしタチの悪いことに、私の愛情表現は「黄金」だった。
またしても「勝手に黄金調教」をしてしまいました。
でも、嬉しかったんでしょ?初めてなのに「ご褒美」に感じられるなんて・・・素質あるね。


そんなわけで、今日は黄金にまつわる私の妄想をひとつ。
なにかを口にすることって、とんでもなくエロティックなことだと思うのです。

黄金が苦手な人は、ここから先は読み飛ばしてください。



私の目の前には、美味しそうなお皿がたくさん並んでいる。

血のしたたるステーキ、脂でテラテラと光る骨付きの豚のリブロース、さっきまで生きていたと言うプリプリの海老や貝のお造り、そして今も生きて器の中を泳ぐ小さなお魚・・・どれも私の大好物だ。

そして、テーブルの向こう側には、正座してこっちを眺める男。
彼の前に、お皿はない。明日まで、食事をすることは許されていないのだ。

「いただきます」
男を無視して、私は食事を始める。
柔らかな肉の表面に丁寧にナイフを入れ、口の中に広がる肉汁と脂にうっとりとして、貝や海老が歯で噛み切られるときの「ブツッ」という小気味良い音を楽しみ、かわいそうなお魚達をポン酢にくぐらせては口に運ぶ。

私が食べている間中、彼はじっと私を眺めていた。
そうよね、メニューはちゃんと覚えておかなくてはならないものね。


次の日、やっと彼の食事の時間がやってきた。

男の目の前に置かれたお皿に、私は彼のためのディナーを用意する。
昨日あんなに美味しいものを食べたんだもん、きっとコレも美味しいに違いないわよ。ほら、冷めないうちに食べなさい。

その温かなディナーを口に運ぶ彼に、私は材料の説明をする。ああ、美味しかったな。思い出すだけで口の中に涎が溢れてくる。
「お肉がね、柔らかくてジューシーで本当に美味しかったの。噛み締めるとジュワ~って肉汁が滲み出てきて。やっぱりいいお肉って違うわね、脂が甘くていい香りなの。あと海老も美味しかった~。新鮮な海老って、プリプリを通り越してサクサクしてるのね。でも噛んでいるうちにねっとりとした感じになってきてね・・・。ねっとりといえば素魚もそう!最初はウニュウニュ口の中で動いているんだけど、噛んでいくとだんだんねっとりしてくるの。それで噛まずに飲み込むと、のどを通るときも動いてるのがわかってね、あれは新感覚だったなあ」

そんなことを話しているうちに、彼は食事を終えようとしている。
美味しかった昨日の食材達は私に噛み砕かれ、溶かされ、吸収され、そしてその残りカスまでもがこうして味わい尽くされている。

生き物を口にするなんて残酷かしら?
私はそうは思わない。ここまで味わい尽くされれば、本望でしょ?


[ 2009-06-01 (Mon) 17:21 ]  
   Category:ふつうのはなし