2ntブログ
なんの穴かはナイショ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ -------- (--) --:-- ]  
   Category:スポンサー広告

小さい頃、祖母の家には通いのお手伝いさんがいた。

夏休みに祖母の家を訪れると、私はその優しいお手伝いさんに遊んでもらった。
公園に行けば「日に焼けて顔が痛い!帰りたい!」と駄々をこねる私を優しくなだめ、「おやつにチョコレートケーキが食べたい!」と言う私にお店顔負けのケーキを焼いてくれる・・・クソ生意気なガキのわがままにも嫌な顔ひとつせず「困ったわね、おじょうちゃんには」って言って、いつもニコニコしている女の人だった。


もしもそのお手伝いさんが男の人だったら・・・私は想像する。

今日はどうしても、この白い下着を着けて出掛けたいのに!まだ乾いてないじゃない、ねえ、何とかして。・・・乾燥機?駄目よ、これシルクなのよ?生地が傷んじゃう。ドライヤーで丁寧に乾かしておいてね。遠くから風を当てて、丁寧に乾かすのよ。

洗面所から、ドライヤーの音がする。
そっと覗いてみると、右手にドライヤー、左手に私の白いショーツを手にした彼が、真剣な面持ちでショーツに温風を当てている。そろそろ乾いた頃だろう。・・・とその時、おもむろに彼は左手を自分の鼻先に持っていった。そして、白いショーツの丁度私の足の間に当たる部分に鼻をつけると、恍惚の表情で匂いを吸い込んだ。

「何をしてるの?」
私の声に、弾かれたように彼が振り向く。
「乾いたんだったらソレ、早く頂戴。デートに遅れちゃう。」
この世の終わりのような顔をしている彼に、私は冷淡に言う。
「そんなに嗅ぎたいんだったら、コレ、代わりにあげるわ。」
私は穿いていたショーツをするりと脱ぐと、彼の顔に向かって投げつける。そして、握られたままの彼の手から白いショーツを抜き取ると、見せつけるようにゆっくりとそれを穿き、洗面所を後にした。

思わず笑みがこぼれる。
退屈な毎日に、いいお遊びを見つけちゃったわ。



・・・な~んて。妄想し過ぎかしら。
でも私、「女王様」と呼ばれるよりも、「お嬢様」と呼ばれるのが好き。
その方がなんだかいやらしい気がして。


[ 2009-05-22 (Fri) 18:05 ]  
   Category:ふつうのはなし