たとえばわたしはおしっこをするわね。
わざと見せつけるように、ぴったりと押し付けて、立ちはだかったまま、焦らすように、どこかを狙って、下着を付けたままで・・・
ちっとも恥ずかしくなんてない。
だって、おまえはにんげんじゃないから。
おまえの前でオナニーだってするかもね。
あられもない姿で、いろいろな道具を使って、からだをくねらせて、人前では出さないような声を上げて、いやらしいにおいをさせて・・・
やっぱり恥ずかしくなんてない。
だって、おまえは普通の男じゃないから。
捕らえられたおまえに、にんげんの尊厳なんか残っているわけがない。外では恰好つけてかわいこぶってるわたしだけど、おまえの前では気なんか使わないわよ。わたしの好きなようにやらせてもらうわ。おまえが嫌がろうと何だろうとそんなのわたしには関係ないもん、だっておまえはただの道具なんだから。
嫌だから逃げ出す?
そんなこと出来るわけないじゃない!声も視界も身動きも奪われて、どうやって逃げ出そうっていうの?
おまえを生かすも殺すもわたしの自由なんだよ。
わたしかおまえのどちらかが壊れてしまうまで、この関係は続くのよ。おまえにわたしの匂いがすっかり染み込んで、わたしの匂い無しでは生きていけなくなってもずっと。
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