【黒い繭】
真っ黒なその物体は、ちゃんと生きている。
微かに聞こえる呼吸の音と、それに伴って震える身体・・・それだけがおまえのバイタルサイン。
僅かに露出したこの部分さえ塞いでしまえば、おまえの生は終わってしまうよ。おまえの感覚の全てが集まっている、この部分。四肢の自由を奪われたおまえに、抵抗なんて出来るはずが無い。おまえが生きるか死ぬか、それはわたしに握られているの。おまえの運命の全てがわたしの手に握られていることに、わたしは興奮を覚える。
・・・わたしの手で、終わらせてやろうか。
でも、わたしはそれをしない。わたしの大切な玩具を、まだ失くしたくないから。終わらせることなく、じわじわといたぶってやるの、ずっと。
顔には鼻を避けてサラシを薄く巻き付け、更にプラスティック・フィルム+ボンデージテープでの厳重拘束。
何で顔にサラシ巻いてるかって?それはこの後、顔を濡らすからよ。濡れた布が呼吸するたびにピタッと張り付いて、下手したらほんとうに死んじゃうわね(人ごと)!ちなみに鼻を開けてるのは呼吸確保のため・・・ではなく、匂いを嗅がせてやるためです。
プラスティック・フィルム単体でのマミーももちろん好きだけど、たまにはこうやって真っ黒にしてやるのもいいわね。
ちなみにボンデージテープは「肌や髪に貼り付かない」というのが持ち味であって、こういう使い方をするのならば普通の粘着性のビニールテープの方が拘束感があって良いかも(って、巻いている最中に思った)。
繭に捕らわれるような、この感覚。無力さを味わいたいのなら、トライしてみればいいんじゃないかな。
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