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なんの穴かはナイショ
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某マゾ先輩(SM歴がわたしの年齢なんかかる~く超えちゃうような年季の入ったマゾのことを、わたしはそう呼んでます)に、こんなSMおとぎ話を聞いた。


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(お気に入りのコート。やっぱり秋冬は楽しいね!)


むか~しむかしバブル景気真っ只中の銀座六本木界隈に、ひとりの「ヤンエグ」男がおりました。ブンブン唸るほどのお金を持っていた男はボディコンギャルやら夜の蝶やらにたいそうモテましたが、女にうつつを抜かすことはありませんでした。・・・なぜならその男は重度のマゾヒストだったからです。

女性に踏みつけられ、けなされながら射精をするのが男の趣味でした。ふつうのセックスなんて、つまらない。それでも男は、女の子に貢いだり足に使われたりする生活をそこそこ楽しんでいました。人格を無視されていいように使われるかわいそうなボク・・・そういう状況をマゾ的興奮に昇華させていたのでしょう。


そんな男が、とある飲み屋のおねーちゃんに恋をしたのです。

スラッとした美しい足、人を見下すような冷たい眼差し、高飛車で驕慢な態度・・・そのすべてに、男は夢中になりました。

恋というよりも、それは「隷属願望」だったのかもしれません。このひとに虐められたい、その一心でおねーちゃんを口説き続けました。一生懸命尽くして、たくさんの贈り物をして・・・そうしてようやく、たま~に踏んでいただけるような関係になったのです。


Sの性癖もなければ変態にも興味がないそのおねーちゃんに踏んで貰えるだけでも充分だと思いますが、男の欲望はどんどん大きくなっていきました。もっと、もっと彼女に虐められたい。そうして男はこんなバブリーな申し出をするのです。

「一千万円払う、もちろんマンションも用意する・・・だから一年間、家畜として自分を飼ってくれないか」


そうしておかしな飼育生活が始まりました。


男に踏んでくれと頼まれるまで、SMの「え」の字も知らなかったおねーちゃんは、どのように奴隷を飼えばいいのかを一生懸命考えました。

屈辱をあたえればいいの?でも、それってどんな?相手のことを考えなければいいのかしら、人間以下の生き物に接するように・・・いままで男を便利に使ったことはあっても、男を貶めたことはありません。いろいろなSM小説や雑誌を読み、おねーちゃんは「男の飼い方」を勉強しました。

家の中では常に裸に首輪を着けて生活させ、擦り寄ってくる男を足蹴にし、食事も「餌」と呼んで床に置いた皿から自分の食べ残しを摂らせ、排泄・射精の管理も行いました。時にはには自分の友人を家に招いて男を笑いものにしましたし、なにか気に食わないことがあれば男をトイレに繋いだまま餌も与えず外出し、朝まで帰らないこともありました。


そんな生活も、わずか数ヶ月で破局を迎えます。

破局の原因は「価値観の違い」でした。・・・普通のカップルや夫婦からよく聞く破局原因ですが、まさかこの飼育関係にも訪れるとは。以下、お互いの「価値観」の違いをお聞き下さい。

「床で食事したり裸で生活するのはまだいいけど、お願いを聞いてもらえなかったり射精管理なんて酷すぎる!すぐ放置するし・・・それにちっとも踏んでくれなくなったし、ボクの好きなことをやってくれないのは手抜きなんじゃないの?毎晩射精させてくれないなんて、そんなの一緒に住んだ意味がないじゃないか!」

「お願いを聞いてくれない?そんなの当たり前じゃない!だって、飼われたかったんでしょう?家畜奴隷を人間扱いするなんて、おかしくない?飼っているペットのために外出を控えるなんて、ありえない。ペットに尽くすなんて・・・それじゃあどっちが飼い主だか、わからないじゃない!」


みなさんは、どちらが間違っていると思いますか?

こうやって実際に飼った・飼われた経験のあるひとは少ないと思うけど、こういうS側とM側の価値観の違いって結構よくあることだと思うのよね。


長くなってきたので、次回に続きます。



最後にお知らせ。

今週の土曜日、10月22日に臨時出勤します!

16:00~ですが、スタートからのお時間は既に埋まっているようです。セッション希望のかわいこちゃんたち、お早めにフロントにお問い合わせ下さいね。


[ 2011-10-20 (Thu) 15:19 ]  
   Category:ふつうのはなし